豆知識
犬とのつきあい方(これから犬を飼う人のために)
犬ってどんな動物?
1.リーダーが必要です
犬の祖先といわれるオオカミと同様、犬には群れで生活する習性があります。
群れにはリーダーが存在し、その下に確立された順位があって、上位のものに対しては忠実に従う性質をもっています。
強いリーダーの存在は犬にとって大切なことです。リーダーが存在しないと自分がどういう行動をとってよいのかわからず、ときには問題になる行動を起こしてしまいます。
飼い犬にとって、群れは飼い主の家族であり、リーダーは飼い主でなければなりません。子犬のときから家族の最下位に位置付けて育てることにより、
家族全員に忠実になり、犬も安心して暮らすことができるのです。
2.テリトリーを大切にします
犬は自分のテリトリー(なわばり)を大切にします。群れの仲間である飼い主の家族のいる家や庭は守るべきテリトリーとなります。 テリトリーを守ることは吠えたり、攻撃的な行動を取ることで表現されます。こういった性質が番犬として役立つのですが、一方では問題になることがあります。
3.落ち着ける場所が必要です
狭い穴蔵のような所を居住場所として好みます。家の中で飼う場合でも、どこか安心して横になれる専用の場所が必要となります。 またその居住場所を排泄物で汚さないという性質ももっています。生後わずか3~4週間で寝床から出て排出をするようになります。 この習性をうまく利用して、トイレを教えることができます。
犬との接し方
1.指導権は飼い主にあることを教える
食事や散歩、運動や遊びなど犬の生活の全てを決めるのは飼い主(リーダー)です。飼い主の生活に犬の生活を合わせるようにして、 遊びや運動はいつまでもだらだらと行わず、始めと終わりのけじめをきちんと犬に理解させるようにしましょう。
2.犬に語りかけ注目させる
犬と接するときに、いつも声をかけてあげることで、飼い主に注目するようになります。優しい声で楽しそうに犬に語りかけ、目と目があったらほめてあげましょう。
3.わがままを許さない
犬が甘えたり、おねだりでしっぽを振ったりする仕草はとても可愛らしいものです。 かといって、犬からの要求(おやつの要求・散歩の催促・遊びの請求・偏食など)を全て受け入れ、過剰に可愛がり過ぎたり、人間と同等に扱うのはよくありません。 きちんとしたけじめをつけて接しないと、次第に飼い主と犬の立場が逆転してしまうことになります。
信頼される飼い主になろう
犬が人間社会で暮らしていくには、私達の社会のルールやマナーを身につけさせることが必要となります。それが「しつけ」と言われているものです。 きちんとした「しつけ」を教える前に飼い主は犬から信頼されるリーダーになっている必要があります。また、犬にとっても信頼できるリーダーが存在することは、大変幸せなことなのです。
犬の社会化
「犬の社会化」とは犬が出会うであろう全ての環境や事柄にあらかじめ会わせて慣れさせておくことを言い、大変大切なことです。 子犬のときに十分な社会化のできた犬は、人に対して友好的で、物事に過剰反応を起こすこともありません。
1.触れられることが好きな犬に育てる
子犬を迎えたときからやさしくほめながら撫でたり、身体を触れあったり、ブラシをかけてあげることを繰り返すと身体にふれられることに抵抗がなくなります。
動物病院で診療を受けたり、シャンプーなどの手入れをするときなどに身体のどの部分にふれられても嫌がらずおとなしく受け入れられるようにしておきます。
寝ころんでおなかをみせること(ロールオーバー)や口吻部分をつかませること(マズルコントロール)は、
子犬が母犬に叱られたときや下位の犬が上位の犬に対して行う服従関係を示すときの自然な行動です。同じことを飼い主がして犬に受け入れさせることで服従心を養い、
従順な犬に育てることができます。
2.環境になれさせる
「自宅で」
掃除機や洗濯機の音は子犬にとって大の苦手です。突然耳もとで音を立てるとおびえて飼い主に敵対する行動をとってしまうこともまれでは、ありません。
シャンプー後のドライヤーの音も怯える犬が多いものです。優しく抱きながら声を掛け、少しずつ慣れさせて行きましょう。
あまり急ぎ過ぎると、おどおどした「シャイ」な性格の犬にしてしまいます。
「屋外で」
機会があるごとに居住地域の環境にならすために、散歩にでかけ、周囲のいろいろな音や物などの刺激に慣れさせていきます。
また家族以外の人にも優しく触れて合ってもらい、人間は信頼できる仲間であることを教えていきます。
車・工場の騒音や、知らない人や犬に出会っても十分に慣れていれば、過剰な反応を起こすことは防げます。