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おしらせ
●鹿児島県における豚コレラを疑う事例について

1.当該農場の概要

 鹿児島県鹿屋(かのや) 市   末吉農場
 繁殖・肥育一貫経営
 種雄豚3頭、母豚62頭、哺乳豚・離乳豚64頭、肥育豚371頭(合計500頭)


2.経緯
本年4月上旬 分娩舎移動前の母豚で食欲低下を呈する豚を散発的に確認。
4月下旬 母豚で早流産が多発。
4月28日 母豚の採血、流産胎児の採材を実施。
5月17日 3頭解剖。うち1頭から連鎖球菌分離。オーエスキー病ワクチン接種。
5月27日 哺乳期から離乳期の豚において、下痢が多発したため、大腸菌症を疑い、コリスチン・レクテード混合液による補液。
6月 1日 依然として、下痢による死亡が多発するため、3頭解剖し、浮腫病を疑い、コリスチン・コリテクト・有機酸の混合投与、グロビゲンの投与。
6月11日 依然として、下痢による死亡が多発するため、1頭解剖し、浮腫病を疑う。溶血性大腸菌分離(−)、PED、TGEのPCRは陰性。
6月22日 症状に改善がみられず、出生時・離乳時の豚にキャナルポンプを混合投与。

  3月19日 ・未承認ワクチン接種農場の周辺農場であったことから、豚コレラの清浄性確認のための血液検査を実施(10頭)し、すべて陰性(21日)。
7月16日 ・当該農場の担当獣医師から、担当家畜保健衛生所に病性鑑定依頼。立入検査の結果、母豚の食欲不振、微熱、子豚の下痢(乳白色から黄白色)が認められること、子豚の死亡率が60〜70%と高いことを確認。
20日 ・家畜保健衛生所において、子豚4頭(19,30,40及び53日齢)を病性鑑定殺。剖検所見として、大腸水腫、腎臓の点状出血、脾臓の出血性梗塞、化膿性肺炎等を確認。
・豚コレラを疑い、採材した子豚4頭の材料及び母豚10頭の血液を病性鑑定家畜保健衛生所に搬入し、検査を実施。
・子豚については抗原検査(凍結切片を用いた蛍光抗体法)において4頭中4頭が陽性と判明。母豚については抗体検査(血清を用いたELISA法)において10頭中9頭が陽性と判明。
21日 ・確定検査のため、動物衛生研究所へ検査材料を搬送。
・病性鑑定家畜保健衛生所において、当該農場の哺乳豚3頭、哺乳豚5頭、肥育豚10頭及び母豚10頭について、追加の抗体検査(ELISA法)を実施。それぞれ3頭中3頭、5頭中5頭、10頭中8頭及び10頭中8頭、陽性と判明。
・当該農場を中心として半径3km以内の69農場(当該農場を除く。)の清浄性確認検査(採血は68農場)を実施。
 ※1農場は、全頭が分娩直前の豚であり、採血できず。健康状態は異常なし。
22日 4月28日採材の母豚5頭の保存血清について、病性鑑定家畜保健衛生所に搬入後、抗体検査を検査し、5頭中4頭陽性。
・21日に採材した周辺農場の飼養豚の抗体検査(ELISA法)を実施。

3.動物衛生研究所における検査
  • FA検査 : 陽性(7月20日採材、子豚扁桃、4検体)
  • ウイルス分離 : 陽性(7月20日採材、子豚扁桃、4検体)
  • RT-PCR : 陽性(7月20日採材、子豚扁桃、4検体)

4.当該農場の疫学関連情報
(1) 当該農場からと畜場への出荷の状況(本年4月から7月20日)
JA食肉かごしま鹿屋工場へ計273頭出荷(※6月22日出荷のうち1頭については、敗血症、連鎖球菌症として全廃棄。7月の出荷頭数55頭。)
(2) 当該農場から他の農場への豚の移動の状況(本年1月から7月20日)
なし
(3) 当該農場への豚の移動(導入)の状況
直近の導入は、本年2月2日、経済連北薩種豚センターより繁殖雌豚10頭。3月5日、農協養豚センター(根占町)より子豚10頭(70日齢)導入。
(4) 当該農場で死亡した豚の死体の処理
死体獣畜取扱業者(春口家畜処理場)と週3回引き取りの契約をしており、1か月くらい前から、肥育豚6〜8頭/1回、子豚7〜8頭/1回、母豚1〜2頭/1回を引き取り。
(5) 当該農場のその他の情報
ア 当該農場の管理者、従業員等 : 家族経営
イ 管理者等の海外渡航歴(本年) : なし
ウ 残飯給与 : なし
エ 互助基金の加入 : あり